不動産の申し込みで2番手と言われたけど、これが嘘だということはありえる!?
ということについて解説します。
現役の不動産管理会社社員で大家もやっています(*'ω'*)
不動産の申込み二番手とは?嘘をつかれることはある?
不動産の申込み二番手とは、既に他の人が申し込みを行っている物件に対して、その次に申し込みを行う人を指します。
例えば、ある物件に申し込みがあり、それに対して応募者が複数人いる場合、
最初に申し込みを行った人を「一番手」、その次に申し込みを行う人を「二番手」と呼びます。
つまり、「申込み二番手」とは、最初に応募があった人に次ぐ、二番目の応募者を指す言葉です。
嘘をつかれるかどうかは、不動産会社の担当次第です。
「2番手申し込みです」と言われる考えられるケースは以下の通りです。
- 大家もしくは管理会社に本当に他からも申し込みが入っている
- 自分で別のお客さんでも申し込んでしまっていてそれが一番手になってしまっている
- 仲介業者が別の物件に決めたいので、2番手と言っている
- お客様が不誠実もしくは審査面で通る見込みがないため、断りたいので2番手と言っている
不動産取引においては正確な情報を提供し、信頼性のある情報源から情報を得ることが重要です。
かと言って、何社も何社も問い合わせをしていると不誠実な人だなと思われることもありますので
同じ物件に対して複数社に問い合わせるのはやめましょう。
1番手・2番手申込みを決めるのはだれ?
ほぼ同時に申し込みが入った場合、
申込みの順序決めるのは不動産屋が書類送った先の管理会社(家主=大家さん)です。
順位決定、繰り上げの等のルールも管理会社ごとです。
申込書面全部埋めないとダメ、本人確認書類がなければ自動キャンセルという厳しいとこもあれば、
とりあえず電話一本で部屋を確保してくれる(おさえてくれる)とこもあります。
私の勤務する管理会社では、
申し込み順は、申し込みフォームから送信した順番(送信された時間で管理しています)です。
個人情報の入力はもちろん、
顔写真付き本人確認書類もアップロードしないと申し込みの1番手を確保できません。
しかし、書類やネット上で個人情報の入力された申し込み書が来る前に、
口頭で仲介会社が「お客さんがいるので1番手抑えてください!と言って」一番手を抑えてしまう不動産会社もあるということです。
すると、空いていたはずの部屋を内見に行っている間に
別の申し込み(口頭で)が入っているという状態は起こりえます。
仲介会社と管理会社(もしくは大家さん)が仲良しだとこのケースは起こりえるでしょう。
繫忙期には多くの人が引っ越しをしようとして、
各不動産屋が管理会社(もしくは大家さん)に申し込みを入れますので、下記のようなことがよく起こります。
- 1番手申し込みがキャンセルになり繰り上がる
- 店出て内見に現地に行くまでの間に他で申し込み入った
- 2番手になりますと言われ、帰った直後にキャンセル出た
基本的には不動産仲介会社は、その管理会社ごとのルールに合わせて入居希望者に説明するだけです。
成約できないと儲けにならないのに、お客さんを客を騙してまで成約の可能性が低い2番手の申し込みに誘導したくはないです。
儲けを考えるなら、他の可能性のある物件も抑えたり、探したりするのが不動産仲介会社です。
二番手申し込み物件の注意すべきポイント
不動産の申込み二番手として物件に興味を持つ場合、以下のポイントに注意することが重要です。
- スピードが重要: 申込み二番手として応募する場合、人気物件の可能性があります。3番手以降に話を持っていかれないよう、もし1番手がキャンセルになったなどの連絡が入ったらすぐに手続きを進めましょう。
- 情報の正確性を確認: 不動産の申込みには多くの情報が含まれます。物件の状態、価格、条件などを確認し、自分が求めている条件に合致するかどうかを2番手の間に確認しましょう。嘘や誤った情報に惑わされず、正確な情報を得ることが大切です。思っているのと違った・・・となればべつの物件を探す方が効率的です。
- 1番手に繰り上がる余地を考慮: 1番手の状況がどうなのかは常にチェックが必要です。審査が通ってしまっていたら繰り上がる可能性は低いです。1番手も審査に通るのが困難であれば待っていればもしかしたら繰り上がるかもしれません。
以上のポイントを念頭において、不動産の申込み二番手としてのステップを進めることで、1番手になる可能性があります。
ただし、具体的な状況によって異なる場合もあるため、自身の状況に合わせて適切なアクションを取ることが大切です。
賃貸物件で二番手申し込みが一番手にひっくり返ることはある?
賃貸物件での申し込みにおいて、二番手申し込みが最終的に一番手にひっくり返ることは、一般的にはある可能性がありますが、その確率や要因は状況により異なります。
以下に可能性のある具体的な事例説明します。
一番手の申込者が条件交渉する:1番手申込者が、物件の条件や契約条件を交渉する場合があります。一般的には家主の希望条件で契約してほしいので、2番手もいるのならなおさら、交渉するなら結構ですと断る可能性が高いです。
申込み者の信用度や情報の精査: 物件を所有する不動産業者や管理会社は、申し込み者の信用度や情報を精査します。一番手の応募者が不正確な情報を提供したり、信用度が低かったりする場合、最終的には条件が合致する二番手の応募者に交渉が移る可能性があります。
賃貸物件での申し込みは動きが速いことがあり、状況が常に変わる可能性があることを理解しておくことが大切です。
常に現実的な視点で情報を把握し、慎重な判断を行うことが成功への一歩となります。
家主や管理会社は2番手の情報も考慮して審査を行う?
Q. 1番手しかいなければ審査を通すところを2番手の条件がいいから1番手を落として2番手にすることはあるか?
A. あります。
ほぼ同時に申し込みがきて、どちらも申込内容をみることができれば、こちらを1番手にしてこちらを2番手にする等の操作もできます。
1番手の申し込み内容が悪いなら2番手も考慮します。
Q. 1番手が条件交渉し、2番手は条件交渉なしで申込をした場合、2番手にしようとなるのか、1番手の条件交渉を断ってそれでもOKなら先に進めるのか。
条件交渉してくる人は、入居してからトラブル起こしやすいという傾向があるのは不動産業界全体の認識です。
家賃の交渉幅が社宅の規定などであれば仕方ないのですが、交渉内容・申込内容によっては2番手を先に進めたいです。
ただし、条件交渉していても、属性(申込内容)によって考える感じですかね…(家賃支払い能力に問題がないかなど)
内容にもよりますが「2番手の方もいて、その方は交渉無しでそのまま契約してくれそうなのでその方と話を進めようと思っています」
と伝えて1番手の反応を見ると思います。
1番手2番手が同時にいる場合、すべての判断は貸主次第です。
何が一般的、普通というのはないです。
物件の収益をたくさん、かつ安全にあげられる方と契約したいと管理会社は考えています。
大手の不動産会社は嘘をつかないか?
大手だからというのは関係ありません。
担当次第です。
嘘はつかなくても、いい加減だった、忘れていたということもあります。
また貸主とつながっていないだけで、情報のスピードが遅いだけということも考えられます。
インターネット上の物件情報削除について
申込が入ったからと言ってすぐにすべての物件情報が削除されるとは限りません。
私が勤務する管理会社では申し込みがデータで送信されると自動的に物件情報も削除されることになっています。
しかし、管理会社ではない不動産仲介会社は、申し込みがはいったことを知るのは数日してからの可能性があります。
また、不動産屋の営業マンがインターネット上の情報管理をしておらず、
事務員さんが担当しているケースもあるので、自分が申し込んだからすぐに、タイムリーに物件情報の削除が行われないこともあります。
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参考【安く】部屋探しのコツ!賃貸物件を探すときにやること・タイミング・初期費用・手順を解説!
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まとめ:良い賃貸物件にめぐりあうには
1番手2番手で競っている状況で、スピードがないのはNG、交渉するのもNGです。
レスポンスがすぐに帰ってきて、貸主の希望通りに交渉なして借りてくれて、
属性が良い方に貸したいと思うのが人間ではないでしょうか。
下記に成功に近づくポイントを3点まとめます。
- 不動産屋のアドバイスの活用:専門家の知識と経験を活用し、物件選びから契約までをサポートしてもらいましょう。
- 急ぎすぎず冷静に判断: スピードは重要ですが、冷静な判断を保ち、適切な条件で物件取引を進めることが大切です。
- 十分な準備を怠らない: 情報収集や準備を怠らず、トラブルを避けるためにも注意深く取り組みましょう。
正しい知識を身につけて賃貸不動産の二番手申し込みに臨むことで、スムーズにあなたの部屋探しの成功に近づけます。
仮に二番手だったとしても、物件はどんどんでてきます。
不動産会社の対応が悪いと思ったらほかの会社へ行けばよいですし、
一つの物件に固執する時間はもったいないので、二番手と言われてしまったら次!次!と頭をやわらかくするのもポイントですよ。
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