「家賃はケチるな」という人もいれば、「できるだけ抑えろ」という人もいます。
どちらの意見も一理あるだけに、どっちが正しいのか迷ってしまいますよね。
家賃をケチって後悔する例も少なくありません。
『だからといって、身の丈にあわない家賃を払うのはやめよう』という声もありますね。
家賃をどのように考え、何に価値を見出すかは人それぞれ。
今回は、無理なく快適に暮らすための「適正家賃の考え方」を一緒に見ていきましょう。
家賃ケチるな!ケチって後悔しないように!
家賃を節約することについては、様々な意見が存在します。
居住コストを下げることで生活にゆとりを持つこともできますが、
一方で、質の低い物件に住むことでストレスを感じる可能性もあります。
家賃をケチらないほうがいい理由からまずは考えてみましょう。
自宅は一番リラックスできる場所であるべき
家賃をケチってしまったことで、落ち着けない家に住んでしまうのは本末転倒です。
たとえば「壁が薄くて騒音が気になる」「収納が少ない」「日当たりが悪い」など、
ちょっとした不満でも、毎日過ごす場所だからこそストレスが積み重なります。
「家に帰ってもくつろげない…」という状況では、生活全体の満足度が下がってしまいます。
ストレスはお金で減らせることもある
少し家賃を上げるだけで、暮らしのストレスがぐっと減ることもあります。
たとえば、無料Wi-Fi付き物件なら回線工事の手間が不要ですし、
職場へのアクセスが良い場所なら「通勤時間を短縮して自由時間を増やす」こともできます。
お金を少し多く払うことで、時間や快適さを買えるなら、その価値は十分にあるでしょう。
費用対効果で考える
とはいえ、家賃が高ければいいというものでもありません。
たとえばデザインに興味がないのにおしゃれな高級マンションに住むのは、コスパが悪いですよね。
逆に、デザイン性の高い部屋で毎日気分が上がる人にとっては、その分の家賃は「自分への投資」といえます。
つまり、家賃の金額よりも“その家が自分にどんな価値をもたらすか”が大切なのです。
家を選ぶ際には、家賃の安さだけでなく日常の生活の質を維持することも大切です。
家賃をケチることによるメリットを享受しつつ、生活の質が低下しないように気を付けたいものですね。
また、自分自身の生活スタイルや価値観をよく考えた上で、適切な物件選びを心がけましょう。
家賃をケチっていいポイント
では、どんな部分なら家賃を節約しても問題ないのでしょうか。
優先順位の低い条件
まず、自分が家に求める条件を20個ほど書き出してみましょう。
その中で、下位10項目くらいは「多少妥協してもOKなポイント」です。
「別にどっちでもいいな」と思うことは、家賃を削る対象にしても構いません。
費用対効果の低い設備
生活スタイルに合わない設備がある物件は避けましょう。
たとえば「シャワー派」なのに追い焚き機能付き浴槽がある家や、
ほとんど自炊しないのに広いキッチンがある家などは、無駄に家賃が高くなります。
自分に必要のない設備が多いほど、家賃は“もったいない出費”になります。
駅からの距離
駅徒歩5分以内などの立地は、家賃が割高になりがちです。
少し歩くだけで家賃が数千円~1万円ほど下がることもあります。
健康のためのウォーキングにもなりますし、徒歩15〜20分圏内で探すのもおすすめです。

家賃をケチらないほうがいいポイント
一方で、絶対に妥協しないほうがいいポイントもあります。
自分が大切にしたい条件
書き出した20項目のうち、上位5つは譲らないようにしましょう。
「日当たり」「収納力」「間取り」「防音性」「アクセス」など、毎日の快適さを大きく左右する条件は、ケチらず優先すべきです。
なお、家賃は手取りの1/4〜1/3程度が理想とされています。
その範囲内で、自分の大事な条件を満たす物件を探すのがベストです。
周辺環境や治安
周辺環境は、生活の満足度に直結します。
スーパー・学校・病院・公園など、よく利用する場所へのアクセスは重視しましょう。
また、夜道が暗い、騒音がひどい、近隣にトラブルが多い地域などは避けたほうが安心です。
通勤アクセス
通勤時間が長く、満員電車で何度も乗り換えるような生活は大きなストレスです。
多少家賃が高くても、通勤時間を短縮できる立地に住む方が結果的に快適です。
できれば乗り換えなし・30分以内が理想的。
その時間を趣味や副業に使えば、家賃分以上の価値を生み出すこともできます。
テレワークの人は通勤時間よりも部屋の快適さを優先させてくださいね。
家賃が高いと収入もあがる!?
家賃が高いと収入が増えるという説には、賛否両論あります。
この説は自身を奮い立たせる動機付けとして機能することもあれば、
単なる神話として批判されることもあります。
家賃と収入の関係性について
- 高い家賃のプレッシャー: 高額な家賃は稼ぎを増やすモチベーションになるとする声があり、仕事に集中することで効率が上がるという意見もあります。しかし、このプレッシャーが必ずしも収入増に繋がるわけではありません。
- 生活の快適性: 良い環境に住むことで生活の質が向上し、それが仕事への意欲やパフォーマンスの向上に繋がる可能性が指摘されています。一方、趣味や余暇の楽しみにお金を使えるようになるため、必要以上に家賃にお金をかけるのは避けるべきとの意見もあります。
収入が増えない可能性も
- 一般の会社員の制約: 会社員など固定給の仕事においては、高い家賃に住むだけでは収入が自動的に増えるとは限らず、給与体系や経済状況によって影響を受ける場合が多いです。
- 精神的ストレス: 家賃が収入に見合っていない場合、経済的な圧迫感を感じることで逆に精神的ストレスが増加する恐れがあります。これが生活や仕事へのネガティブな影響となることもあります。
家賃を高額にするという選択は、一部の人々にとって刺激となる可能性がありますが、
一般的に収入向上の直接的な手段とは言えなそうです。
快適な住環境を選ぶことでモチベーションが上がる可能性はありますが、
収入と生活費のバランスを考慮するより現実的なアプローチが求められます。
経済状況や個人の価値観により、最適な家賃は変わってくるため、
自分の収入やライフスタイルに合わせて適切に判断することが大事ですね🏡💰
身の丈に合わない家賃はやめよう
収入とのバランスを取りながら生活を送るためには、
自分の収入に合わせた家賃を選ぶのが賢明です。
下記からは身の丈に合わない家賃が引き起こす可能性のある問題をまとめました。
身の丈に合わない家賃の問題点
- 経済的ストレス: 収入に対して高い家賃は、生活に必要な他の費用を削ることになりがちで、経済的なストレスの原因になり得ます。
- 貯金の困難: 賃貸の利点は柔軟性にありますが、家賃が高いため貯金ができない状況は、緊急事態や今後の生活において余裕を持たせにくくなります。
安定した生活を送るための指針
- 家賃の目安: 一般的に、家賃は手取り収入の3分の1以内に収めるのが理想です。これにより、他の生活費を確保し、余裕を持った生活計画をたてることができます。
- 柔軟な住宅選び: 収入増を見込んで現実より高額な家賃の物件を選ぶのではなく、現状の収入に合わせて住まいを見直すことで、余計な負担を防ぎます。
結果的には、収入に見合った家賃の選択は、精神的な安定と経済的な安全を確保するためには不可欠です。
贅沢な生活は、一時的に満足感を与えるかもしれませんが、
長期的な安定には逆効果になる場合が多いです。
生活の質を向上させるためには、収入内でバランス良く分配することが重要ですね✨
無理のない範囲で快適な住環境を選んで、心地よい日々を過ごしてください。
家賃にお金をかける人は見栄っ張りな部分もあるかもしれません。
自分で納得できる部屋に住めれば、他人の評価など気にしないという気持ちをもてば、
納得のいく部屋選びができるでしょう。
家賃が上がってて高すぎるのはなぜ?
家賃が予想以上に高くなる背景には、複数の要因が存在します。
下記で理由を説明します。
家賃が高騰する主な理由
- 物価の全体的な上昇: 物価が上がることにより、賃貸物件の価値も上昇し、それに応じて家賃も高く設定される傾向があります。また、同様の物件が値上がりすると、家賃を上げざるを得ない状況になることがあります。
- 税金や評価額の増加: 土地や建物の税金が上昇したり、不動産の評価額が上がったりすることが家賃高騰の直接的な要因となりえます。
- 市場の需給バランス: 需要と供給のバランスが変わることにより、特に人気のエリアでは家賃が上昇することがあります。例えば、都市部ではオフィスが近い、交通の便が良い、といった立地条件が家賃に大きく影響します。
家賃値上げの対処法
- 値上げ拒否や交渉: 家賃の値上げには正当な理由が必要であり、入居者が納得できなければ交渉や拒否が可能です。
家賃が上昇している現状は、多くの入居者に影響を与えており、
経済情勢や市場動向、地域の特性など複数の要因が絡み合っています。
賃貸市場は常に変動しているため、各自のライフスタイルや経済状況に適した選択をすることが重要です。
家賃の高騰が予想される場合は、他の住まいを検討するのも一つの手かもしれません。
また、長期的な視点で住宅購入を考える価値も出てきますね。
まとめ:「家賃はケチるな」も「ケチれ」も、どちらも正しい
適切な家賃を見極めることは一人ひとりのライフスタイルや価値観に大きく左右されます。
なるべく家賃を抑え、その分他の生活の楽しみに回したいという考えもあれば、
家は心身ともにリラックスできる環境であるべきだとして、少々高くても納得のいく住まいを求める声もあります。
近年ではテレワークの会社も多いので、自分は家に1日のどのくらいいるのかも考えてみましょう。
帰って寝るだけの生活であればさほど家賃にお金をかけなくても良いかもしれません。
ただし、肝心なのは自分の収入に見合った家賃を選ぶことです。
家賃をケチることで生活にゆとりは生まれるかもしれませんが、
反面、住み心地の悪さからくるストレスが日々の生活の質を下げることもあるためです。
結局のところ、家賃をケチっても、あるいは多少高くても、
自分が納得のいく暮らしを実現できるかが鍵を握っています。
ですので、家賃を決める際には、自身の収入と生活スタイルをしっかりと見極めることが大切です。